Hozier ~ホージア~
去年の秋から冬にかけてアイルランドに行ってまして、行く前に何かアイルランドの文化について学ぼうと思ってネットサーフィンしてたら出てきたのが彼です。その時点で2015年9月、彼はデビュー曲の"Take Me To Church"で大成功、初アルバム"Hozier"をリリースしていました。
HozierことAndrew Hozier-Byrneは、アイルランドのブレイという小さな町の出身で、"Take Me To Church"で世界的に有名になる前は、地元のパブでバンドと歌う普通の青年でした。父親が地元でブルースミュージシャンをしていたという影響もあり、大学はアイルランドでは最も古い大学である、名門トリニティー・カレッジに入学し、音楽を学ぶという道を歩み始めます。在学中は合唱団に所属し、デビュー前年の2012年まで合唱団で歌い続けました。しかし中退し、レコードにデモテープを送り始めます。
2013年には"Take Me To Church"をリリースし、同年10月にはアイルランドのシングルチャートで2位に達し、アイルランドのiTunesで1位を獲得、翌年、全米のシングルチャートで最高第2位を獲得、米国、カナダ、デンマーク等でプラチナディスク認定されています。2014年9月19日にデビューアルバム『Hozier』をリリースし、母国アイルランドで1位、米国で2位、英国では5位をそれぞれ獲得しました。(Wikipediaより)
Hozierの歌の魅力は、彼の美しい歌声と難解な歌詞にあります。
さすが幼い頃からブルースを聞いて育っただけある、というような深みがあり吸い込まれそうな歌声は中毒性があり、聴いていると安らぎと少しの不安を感じさせます。曲調は優しく落ち着いているのですが、なぜか居ても立っても居られないような気にさせられる不思議な歌声に魅せられます。
歌詞は歌声以上に難解で、Universal MusicのBiographyでは"その言葉の扱い方とロマンスに対する彼の感受性は(我々にとって)神の恵みであり、ロマンチックな夢見は(彼にとって)呪いのよう。彼が描く鮮やかなイメージは、激しく、そして時に抑え切れない感情に捕らわれた魂を浮き彫りにする。"と形容されています。なかなか激しい表現を使われていますが、本当にそうなんです。決してネガティブな意味じゃないです。彼の作品には、表面的な意味合いだけではなく、より深い意味が込められている、ということです。それは決して幸福や楽しさだけではなく、人間の本質や宗教DVなど多くの問題が組み込まれているのです。
デビュー曲の"Take Me To Church"も例によって非常に難解で… 1回聞いただけじゃ到底理解できませんでした。彼は、ひどい失恋を経験した後にこの曲を書いたそうで、"曲は実家の屋根裏で午前2時ごろにデモをレコーディングしたんだ。本当の自家製だよね。"とインタビューで言っています。PVを見ると同性愛者への差別に対する批判に見えて、歌詞を考えると協会批判のようにも思えます。
曲の意味については"性別や性的指向は、すべてが自然なことだし、セックスという行為は最も人間らしいものの1つだ。でも、教会みたいな組織は、教えを通して性的指向は恥だと言い、人間性に悪影響だと教える。罪深く、神を冒涜するものだとね。この曲は自分自身であるということを主張し、愛という行為を通して、自分の人間性を取り戻すという意味が込められているんだ。”とNew York Timesのインタビューで語っています。
キリスト教徒じゃない日本人の私としては、正直理解が難しい部分が多くある曲です。日本人が、同性婚を批判するのなら理由は偏見によるものでしょう。でもキリスト教の世界では、それが罪だからです。でもこの歌は、そう言ったことも含めた上で、より広い意味をなしているんじゃないかな、と思ったら少し歌に近づけた気がしました。実際Hozierも、"これはLove Songなんだよ""とインタビューで語っており、深読みするよりも第一印象を大切にするのもいいかも。
まだデビューして間もない彼の完成された世界観に圧倒されたい方… まずはPV見てみてください!(上のTake Me To Churchという文字をクリックすると飛べます)ありがたいことに歌詞の日本語翻訳まで付いてますよ。下のPVは、"Cherry Wine"のPVです。ドラマ仕立てになっていて、主演はHozierと同じアイルランド出身の女優Saoirse Ronnan。衝撃のラストにショックを受けると同時に、多くのことを考えさせられるPVで、さすがHozierです。
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