Gifted

監督: Marc Webb

出演: Chris Evans, Jenny Slate, Mckenna Grace, Octavia Spencer, Lindsay Duncan

あらすじ: 生まれて間もなく母親を亡くした7歳のメアリー(Mckenna Grace)は、独身の叔父フランク(Chris Evans)とフロリダの小さな町でささやかながら幸せな毎日を送っていた。しかし、メアリーに天才的な特別な才能が明らかになることで、静かな日々が揺らぎ始める。メアリーの特別扱いを頑なに拒むフランクのもとに、フランクの母エブリン(Lindsay Duncan)が現れ、孫のメアリーに英才教育を施すため2人を引き離そうと画策する。母の画策に抵抗を続けるフランクには、亡き姉から託されたある秘密があった。



キャプテンアメリカとして知られるクリス・エヴァンスが、無精髭を生やしたシングルファザー役!と言うだけで気になってしまう本作。その上監督は"500日のサマー"や"アメイジング・スパイダーマン"などで知られるマーク・ウェブ監督、日本でも知名度の高い作品の作品の監督なだけに、興行も期待できそうです。まずは、予告編をどうぞ。

親権争い込みの暖かいファミリームービー!

主人公は、"ギフテッド(先天的に、平均よりも顕著に高度な知的能力を持っている人のこと。)"のメアリーと、叔父のフランクです。そして2人の生活が、祖母エブリンが登場することで波立っていきます。メアリーを普通の子供と同じように育てたいフランクと、英才教育をさせ才能を伸ばすべきだと、2人を引き離そうとする祖母エブリン、どちらがメアリーにとって正しい育て方なのか…。

メアリーの母親でありフランクの姉の願いを尊重し、メアリーを育ててきたフランクの前に立ちはだかる、多くの"メアリーに英才教育をさせるべき"と言う大人たち。彼女たちの意見も正しいからこそ、フランクは悩みます。その中で、メアリーの担任に"あなたが最も恐れていることは何?"と聞かれた時のフランクの言葉がそれを物語っています。

僕がメアリーの人生をめちゃくちゃにしちゃったんじゃないかって怖いよ。(That I've ruined Mary's life.)

メアリーのために!と戦う大人たち、しかし最も尊重すべきことは、メアリー自身が何を求めるのかです。親が子供のためと思ってしてあげることと、子供が本当に求めることは必ずしも一致しません。それがたとえ世間の常識から外れたことでも、親は子供の自主性を尊重してあげることが大切です。それを理解した時、フランクはどうするのか… 感動のラストに涙が止まりませんでした。


期待の新星、マッケナ・グレイス!

メアリー役のマッケナ・グレイスちゃんがすごいです!天才でありながら、中身は7歳の無邪気な少女、と言う難しい役とても魅力的に演じています。コロコロ変わる彼女の表情に、虜になること間違いなしです。

そんな無邪気な中にも、大人の顔を見せる部分もあり、どきっとさせられます。カウンセラーにフランクとの生活について話している時の一言、

フランクはいい人よ、私が天才ってわかる前に必要としてくれたもの。(He's a good person. HE wanted me before I was smart.)

フランクのことをどれだけ深く信頼しているかがわかるシーンです。子供ながらに、大人たちがなぜ自分に構うのか理解していたのでしょう、ましてや大人びた彼女なら汚い裏の事情も想定できたはずです。そんな中自分にまっすぐ愛情を注いでくれるフランクの存在は、メアリーにとって最も大切なものだと感じる一言です。絵を描き、時々伏せ目がちになりながら言うメアリーの、寂しさを含んだ雰囲気はすごいの一言でした。



戦わないクリス・エヴァンスと、NEXTナタリー・ポートマンが気になった方は、どうぞ劇場に!日本では11月23日全国ロードショーです。





Me Before You

監督: Thea Sharrock

出演: Emilia Clarke, Sam Claflin, Janet McTeer, Charles Dance, Brendan Coyle

あらすじ: 家計が厳しい中失業してしまったルイーザ(Emilia Clarke)は、ハローワークで6か月限定の介護職を紹介される。職場に行くとそこは豪邸。事故によって四肢麻痺になってしまった、ウィリアム(Sam Claflin)の世話係を命じられる。最初はルイーザに厳しく当たっていたウィリアムだが、彼女の天真爛漫な明るさに次第に心を開いていく。しかしそんな中ルイーザは、ウィリアムの両親がウィリアムが安楽死を望んでいる、という話をしているのを聞いてしまう。ルイーザはウィリアムの心を変えることができるのか?そして彼女が最後に下す決断とは…?



予告編が公開されてから半年弱… ついに見ることができました!イギリスで今1,2を争う人気を誇る若手俳優のサム・クラフリンと、"ゲーム・オブ・スローンズ"が全世界で大ヒット中のエミリア・クラークが主演のロマンス映画なんて、楽しみにならないわけがないですよね!しかもこの2人の組み合わせが予告編を見ていただいても分かる通り最高で、あるサイトでは"サムとエミリアのケミストリーが、この映画をより一層輝かせる"とも言われており、素晴らしいキャスティングだったことがわかります。

物語は、あらすじを読んでいただけるとわかるように、"四肢麻痺"や"安楽死"というロマンス映画として決してハッピーとは言えない、どちらかと言うと重い事柄がテーマになっています。しかし、映画全体としての雰囲気は非常に楽しく明るくなっています。クスッと笑ってしまうようなシーンも、はぁ〜とため息をついてしまうような甘々なシーンもあり、テーマの重さを忘れてしまいそうになります。

その中でも特にルイーザの存在は、映画だけでなく観客の心まで明るくしてくれています。そんな、おしゃべりが大好きで常に前向きで正直、カラフルで奇抜なファッションなルイーザは、全身不随になってから他人に対して頑なに閉ざしていたウィリアムの心までも、徐々に開かせていいきます。エミリアは本当にはまり役で、彼女のコロコロ変わる表情と喜びや楽しみに満ちた話し方は、エミリアだから作り出すことのできるルイーザなのでしょう。

そして"Me Before You"という直訳すると"あなたの前の私(あなたに出会う前の私…にしたいところ!)"からも考えることができますが、ウィルに出会ってルイーザはどんどん綺麗になっていきます。ウィルと一緒に過ごす中で、生まれ育った街の外の広い世界を見て、今まで感じたことのない感情と心の動きを経験していく彼女は、見た目からも感じ取ることのできるほどに成長していきます。まさに"恋をして綺麗になる女性"ですね、台詞の中からもそれを感じられる部分は多くあるので探してみてください。



この映画、一部の障害者の人々からは批判的な意見もあって、"ステレオタイプで描かれている"や"障害のある生を生きるに価しないとみなす価値観の肯定"と言われています。映画のキャッチコピーには“力強く十分に、とにかく生きよう。(Live Boldly. Live Well. Just Live.)"とあるのに、ウィルはそれと正反対のことをしているのではないか、という意見です。

確かにウィルは、四肢麻痺になったことで"安楽死"を選びます。しかしそれは彼自身の決断であり、障害者への批判やステレオタイプから来たものではありません。映画は多くのものを題材にしますが、その全てが人類全員に肯定的で幸せなものではなく、様々な人が様々な考えを持つことを表現するのです。だから面白みがあり、映画から多くのものを学ぶことができるのだと、私は思います。フィクションのキャラクターだからといって彼の決断を批判するのではなく、それも彼の人生として捉えるのが正しいのではないでしょうか。

と!ちょっと個人的意見になっちゃいましたが!様々な考えも生まれる明るさの中に深みもある映画、"Me Before You ~世界一キライなあなたに~"は、10月1日に全国ロードショーです!お楽しみに😘




The Legend of Tarzan

監督: David Yates

出演: Alexander Skarsgård, Samuel L. Jackson, Margot Robbie, Djimon Hounsou, Jim Broadbent, Christoph Waltz and more,,,

あらすじ: イギリスの貴族で実業家、美しい妻ジェーンと裕福な暮らしを送るジョンには、生後間もなくアフリカのコンゴの密林で動物に育てられた過去と、ターザンという別の名があった。ジャングル育ちの野性と貴族としてのスマートさを持ち合わせた特別な人物として、英国政府から一目置かれる存在のターザンだったが、ある時、何者かの罠にはめられて妻をさらわれ、故郷のジャングルを侵略されてしまう。妻と故郷を救うため、ターザンはジャングルへと舞い戻る決意を固める。(映画.comより抜粋)



"The Legend of Tarzan (ターザン REBORN)"の試写会に行ってきました!人生初めての"映画館で洋画を吹き替えで見る"という経験もしちゃいました… なかなか不思議な気分ですね~ しかも主役ターザンの吹き替えは、auのCMの浦ちゃんで一躍時の人となった、桐谷健太さんでした!ROOKIESくらいからさりげなくファンだったので嬉しかったのですが、やっぱり字幕に慣れちゃうと違和感が否めないですね… まあ、経験ということで。でも桐谷健太!という感じがしなかったのは、さすが役者さんですね。

肝心の内容なのですが、普遍的なテーマに加えて、リアルな歴史背景も含ませ、想像以上に内容が深く、その上に迫力のアクションも満載で、とても満足感のある映画でした。映画は、みんなが知ってるターザンではなく、英国紳士の洗練された雰囲気を持ちながらも、どこか周りに溶け込めないでいるジョン・クレイトンから始まります。そしてさすがのデイヴィット・イェーツ監督、19世紀終わりの植民地主義が残る世界を舞台にしていることもあり、奴隷問題なども含みダークさも含んだ映画に仕上げています。(ハリー・ポッターも彼が監督になってから、全体的な色味も話の感じもダークさ増しましたよね…😂) まさに"大人のためのターザン"です!

"大人のためのターザン"と感じたのは、ターザンとジェーンの描かれ方もです。ターザンを演じたアレクサンダー・スカルスガルドが、

「僕が興奮したのは、僕自身が知っているターザン像ではないということだった。美しい妻、豪華な邸宅など、すべてのものを手に入れたかのように見えるが、ロンドンに住むようになってからも、心をジャングルに置いてきたまま。その後、ジャングルに戻るというのは、彼にとって難しい決断だったんだ。本作では、ロンドンでの10年間、ずっと封じ込めてきた“本当の自分”と向き合わなければならない。」

と言うように、この話は彼がジャングルからロンドンに来て10年過ごした後、またジャングルに戻り"ジョン・クレイトン"からターザン"に戻る姿を描いています。しかし、彼はアレクサンダーが言うように、"本来の自分"と向き合ことに消極的でした。そんな中、最愛の妻が誘拐され危険にさらされることによりで、彼は本当の自分と向き合うことを決断するのです。最愛の人のためになら何でもする、そんなヒーロー像が描かれているところもこの映画の魅力です。ただ強くてイイ男というだけじゃなく、精神的にも成長したターザンが見れた瞬間ですね。



そして、とても現代的な自立した強い女性として描かれているジェーン。ターザンに守られているだけのヒロインじゃない!というように、彼に反発してみたり、ロムにも体を張って抵抗します。そして彼を信じる強い意志も持っている、まさに理想の女性であり妻が、彼女の中にありました。

そしてジェーンが、彼女を誘拐したロム(クリトフ・ヴァルツ)に言う、

"普通の男性でも、愛する女性を救うためなら奇跡を起こすわ。それに私の夫は普通じゃないのよ。 ( A normal man can do the impossible to save the woman he loves. My husband is no normal man.) "

という言葉が、彼らの関係が強い絆で結ばれていることを表していて、にまにましちゃいました!

娯楽映画と侮れない深くダークな物語に、イケメンの筋肉もついてくる!そんな"ターザン REBORN"を今年の夏、皆さんも見てみてくださいね😎  全国の映画館で、7月30日に公開スタートです!








Brooklyn

監督: John Crowley

出演: Saoirse Ronan, Emory Cohen, Domhnall Gleeson, Jim Broadbent and Julie Walters

あらすじ: アイルランドの小さな町に住むエイリシュは、美人でキャリアウーマンの姉とは対照的に、大人しく目立たない存在だった。しかし、彼女の将来を案じる姉の勧めで、ニューヨークへ渡米することを決める。ところが、彼女を待ち受けたのは、小さな町とはあまりに違う生活だった。 高級デパートでの仕事には慣れず、下宿先の同郷の女性たちは既に洗練されて会話もままならない。激しいホームシックに陥るエイリシュだったが、イタリア系移民のトニーとの恋が彼女を変える。 ニューヨーカーとしての生活を貪欲に吸収していくエイリシュ。ブルックリン大学で簿記を学び、週末にはコニーアイランドで最新の水着に身を包む彼女は、ファニーでスイートな魅力とカリスマ性のある洗練されたニューヨーカーにしか見えなかった。 そんなエイリシュに突然の悲報がもたされる。アイルランドに帰郷した彼女を待ち受けていたのは、運命的な再会、そしてもう一つの幸せな人生だった… (FIlmakersより抜粋)



やっとやっと日本公開になって、見てきました"ブルックリン"… アイルランドで見たのが去年の11月とかだから、本国から半年以上遅れての公開になりましたね。待ちくたびれたわ!

物語は、主人公エイリシュがメインとなっていて、彼女の成長とそれの要因となる様々な出来事が絡んだ、シンプルかつメッセージ性の強いものとなっています。日本の公式予告を見ていたら"2つの故郷、2つの愛"という言葉が出てきて、ある映画批評ブログで"男を天秤にかける女の話"と酷評されていたのを思い出しました。確かに、"愛"も作中の大きなポイントになっています(それに重きを置いて映画を見ると、確かにエイリシュちょっとビッ…と思ってしまうかも😅 )。しかしそれよりも、彼女がブルックリンでの生活を通して手に入れた成長が、この映画でみんなに感じて欲しい点です。綺麗になり自信に満ち溢れていく容姿、再びアメリカに向かう船での会話、イミグレーション、など比較されるように繰り返されるシーン。そして何よりアメリカとアイルランドのどちらを選ぶのかという選択を迫られた時のエイリシュの決断が、彼女がどれだけ成長したのかを表しています。彼女の勇気ある決断とそこから生まれる成長が、観ている人たち全員に勇気と希望を与えてくれます。

個人的に私が今就活中ということで、人生の決断の時期という意味では彼女と重なる部分があります。周りの目や期待を気にしすぎて、自分が本当にしたいことが何なのかを見失いかけている時期が長く続き、そんな自分が悔しくてキツい時期でした。そんな中で自分が自分であることを忘れずに勇気のある決断ができるエイリシュは、私にとって誰よりもかっこよく写りました。最近は自立した女性の映画が多いですが、その中でも飛び抜けて素敵な女性の映画です。



エイリシュのことをメインで書いていましたが、ブルックリンで出会うエイリシュの初めての彼氏でイタリア人のトニーが信じられないくらいいい男で!ぜひ注目してほしいです。エイリシュの上司が”そんなイタリア人信じられない”と言うくらい、少女漫画に出てくるような、優しくてロマンチストで、スペリングに弱いという可愛さも兼ね備えた完璧男子です。しかし常にレディーファーストで、エイリシュ溺愛なところもまた素敵… 彼に癒されるだけでも十分な映画かもしれませんね、とても非現実的だけど!

そんな素敵映画"ブルックリン"は、全国で絶賛上映中です。見に行ってみてくださいね~😌









全国的に梅雨入りして、今そんなに降ってないですけど雨が多くなりそうですね。そんな外に出れない雨の日といえば!家でコーヒー片手に映画を見るのが1番ですよ~ってことで、じめじめした雨の日に元気の出るラブコメ3作品を紹介します😉



Easy A (小悪魔はなぜモテる?!)

邦題が引くほどダサい…!でもアメリカではB級ラブコメ映画ながら全米初登場2位と大ヒットし、主演のエマ・ストーンを一気に人気女優にしました。彼女はこの役で、ゴールデングローブ賞をはじめとした多くの賞にノミネートされ、その演技は批評家からも多く支持されました。

主人公はどこにでもいる普通の女子高生オリーブ(エマ・ストーン)。しかし友達に"週末は大学生の彼と'楽しく'過ごした"と嘘をついてしまったことにより、その嘘に尾ひれがついて学校中に広まり一躍注目の的に。そして、ゲイでいじめられっ子のブランドン(ダン・バード)に"カモフラージュのためにセックスしたと偽装してほしい"と懇願されて実行してしまった彼女は、学校一のビッチにされてしまい…

この映画の魅力はやっぱり、エマ演じるオリーブです。友達たちからの心無い批判でどんなに傷ついても、持ち前のユーモアと勝気な性格で乗り越えていくオリーブは本当にかっこいいです。そしてエマのコミカルな演技がぴったりとはまった面白くてウィットに富みすぎな脚本が、この映画をさらに魅力的にさせています。そして彼女の家族もとても素敵です。この親にしてこの子あり!という最高に面白い両親を、スタンリー・トゥッチとパトリシア・クラークソンが演じています。この家族の掛け合いだけでも、映画を見たかいがあります。クスッと笑えるユーモアと辛いことを乗り越える勇気が欲しい人、お勧めします😁



Crazy, Stupid, Love. (ラブ・アゲイン)

あ、またエマ・ストーン出てる映画だ。今彼女がすごい見たいのかも。

妻に浮気されて離婚まで要求されちゃう冴えない中年男のキャル(スティーブ・カレル)が、バーで愚痴りながら酒を飲んでいるところを、プレイボーイのジェイコブ(ライアン・ゴズリング)が見つけ、彼を素敵に変えてやると約束するところから物語は始まる。妻が忘れられず新しい人生をスタートしきれないキャルと、彼をプレイボーイに仕立て上げていくジェイコブ。果たしてキャルはどうなるのか…?

物語はキャルを中心に回っていくので、妻が不倫して離婚を要求…というシリアスな内容も楽しいコメディとなっていて非常に見やすい映画になっています。そして男性視点で描かれている点は、本作を男性でも楽しめるラブコメ!にしています。しかし女性にもとても勧めたい理由が、ライアン演じるジェイコブの存在です。キャルの成長にフォーカスされていますが、その裏で、生粋のプレイボーイでバーで毎晩違う女性を引っ掛けてはお持ち帰りするジェイコブが、ある女性のおかげで大きな変化を遂げるのです。女性ってそういうの好きでしょ?😏 カップルでも友達とでも、もちろん1人でもどうぞ!



How To Be Single (ワタシが私を見つけるまで)

日本未公開の映画なんですが、全米公開は今年の2月だったので、これから公開されることを願って!(がんばったらネットで…🙊) 上で使った邦題は原作の邦題です。 Amazon Primeでストリーム可能になっていました!邦題はそこから取ったものです。

大学卒業と同時に長年付き合った彼氏と離れ、ひとりでNYで働く事を決めたアリス(ダコタ・ジョンソン)。姉で医者のメグ(レスリー・マン)の家に転がり込み、新しい生活を始める。仕事場で、毎晩パーティーをはしごしてシングルらいふを全力で楽しむロビン(レベル・ウィルソン)と出会い、彼女に教えられながらNYでの生活を始める。しかしやはり彼が恋しくなりよりを戻そうと伝えると、もう新しい彼女ができていて…

"そんな彼なら捨てちゃえば(He's Not That Into You)"の製作チームの最新作ということで、この映画が好きな人には楽しめる映画なんじゃないでしょうか。タイトルからもわかる通り、"シングルをどうエンジョイするか"がテーマになっています。長年付き合っていた彼氏に距離を置こうと言って離れている間に彼女を作られてしまったアリス、NYでのシングルライフを誰よりも楽しんでいるロビン、恋愛に興味がなくシングルマザーになるために人工授精をしようとするメグ、理想の男性を見つけるためには妥協を許さないルーシー… 4人の全く違った考えを持つ女性が、NYでシングルを楽しむ方法を模索します。ラブコメのお決まりの展開とはまた違った、しかし女性の好きな映画です。


"How To Be Single"以外はDVDも出てる映画なので、この機会にレンタルショップで借りてみてはどうですか?("Crazy, Stupid, Love."はNetflixでも見れますよ!) 映画見るのに引きこもりたいから雨降れよ~って晴天の空を眺めながらでした。






Room

監督: Lenny Abrahamson

出演: Brie Larson, Jacob Tremblay, Sean Bridgers, Joan Allen, William H. Macy

あらすじ: 5歳の男の子、Jackはママと一緒に"部屋"で暮らしていた。"部屋"には台所、風呂、衣装ダンス、ベッド、テレビがあった。ただ、"部屋"の入り口は閉じられていた。この"部屋”の中にあるものがJackの知っている全てだった。こんな狭い空間の中で、ママはJackが肉体的にも精神的にも健康でいられるように最善を尽くしていた。Jackはママ以外の人間を一人だけ知っていた。それはOld Nickである。Old NickはJackが衣装ダンスの中で寝ているときに"部屋"にやってきて、食料と日用品を渡してくれる。7年前、Old Nickは19歳のJoy Newsomeに迷子になってしまった犬の捜索を手伝ってくれないかと頼み、隙をついてJoyを自宅の裏庭の"部屋"に監禁した。それから2年後、妊娠してしまったJoy(ママ)はJackを出産したのだった。



アカデミー賞作品賞にノミネートされ、Joy役を演じたBrie Larsonがアカデミー賞主演女囚賞を受賞した作品、"Room"を見てきました。

19歳の時に男に誘拐され、7年間もの間に"部屋"に閉じ込められていたJoyと、そこで生まれたJackの話です。しかし、"部屋"での生活から抜け出すまでよりも、そこから抜け出してから2人に起こる出来事によりフォーカスされています。なので、サスペンスと言うよりも社会派ドラマのような雰囲気がありました。スリルやドキドキより、登場人物の感情の変化や社会の不条理など、自分の想像していたものと違ったのでとても驚きました。

JoyはJackに、"部屋"が世界の全てと教えて育てました。クローゼットや椅子は本物だけど、テレビの中の人たちはニセモノ、そうしてジャックの世界を"部屋"の中だけにしたのです。しかし5歳になったJackに、Joyは"部屋"にいる本当の理由と、外の世界の存在を教えるのです。外の世界を知らないJackは戸惑いますが、次第にJoyの話に耳を傾け始め、2人で"部屋"からの脱出を計画します。"部屋"とJoyの存在だけが世界の存在だけが世界の全てだったのに、本当は外に大きな世界が広がっていたと知った時、そしてそれを実際に見た時のJackの感情は、驚きと不安に溢れていました。地球や宇宙が世界の全てじゃなくて、宇宙の外にはまた違う世界があるって知ったら?そんなこと想像もできないんですが、幼いJackにとってはそれくらいの驚きだったのでしょう。

そして映画の中では、ほとんどがJack視点で物語が進んでいきます。小さいJackの視点から見た世界や、狭い"部屋"から出て遠くのものが見えないJackの目で見たぼやけた世界、すべてが忠実に表現されています。大人の視点とはまた違った、子供のJackだからこそ感じることのできる視点、これもこの映画のひとつの魅力です。"部屋"から出たJackは、自由や喜びの感情よりも恐怖や不安といった感情が先行し、Joy以外の人とは目を合わせるのも嫌がります。広い外の世界というのは"部屋"しか知らないJackにとっては、怖い世界だったのです。そこから外の世界に順応しようと頑張るJackの姿は、女性や母親だったらきっと心に響くものがあるでしょう。

そして時々、Jackは"部屋での生活が恋しい"と言います。周囲の大人たちは驚きますが、これこそ子供のJackならではの視点をすべて表現する一言だと感じました。Jackにとって"部屋"は世界のすべてで不自由なことはなかったのですから、"ずっとママを独り占めできた部屋に戻りたい"と思うのは、子供なら普通のことです。しかしJoyを含めた周りの大人たちは、そんなことを言うJackに怪訝な目を向けるのです。そのような子供と大人の考え方や感じ方の違いも興味深い点だと言えます。



私が最も心に残っているのは、"部屋"から脱出した後の母親のJoyです。外の世界に戻ってきたJoyを待ち受けていたのは、メディアの注目と母親としての悩みでした。取材を受けた時にジャーナリストに言われた一言で心を病んでしまったJoyは、自分とJackが一緒にいることがJackにとっていいことなのか、これからJackをどうしたらいいか、悩み始めてしまいます。Joyの悩みは、きっと子供のいる女性だったら共感できるものなんだと思います。(私はいないから、そんなに悩まなくても大丈夫よって思っちゃったけど、実際に子供がいるといないじゃ悩みに対する重みが違うんだなーと。) そこからJoyがどうやって立ち直っていくのか、Jackとの関係をどうしていくのか、これが映画後半の見どころのひとつになっています。

この物語の原作は、Emma Donoghueの同名小説です。その原案となったのが、女性が父親によって24年間も地下室に監禁され、監禁中に父親の子どもを7人も出産していたという世界を恐怖に陥れたフリッツル事件と言われています。この映画の中の出来事は世界中で実際に起こった出来事であり、決してフィクションではないのです。そのことも考えながら映画を見ると、また違った見方ができるのではないでしょうか。




Spotlight

監督: Tom McCarthy

出演: Mark Ruffalo, Rachel McAdams, Michael Keaton, Liev Schreiber, Stanley Tucci, Brian d'Arcy James…

あらすじ: 2002年、Walter (Michael Keaton)やMichael (Mark Ruffalo)たちのチームは、"The Boston Globe"で連載コーナー"SPOTLIGHT"を担当していた。ある日、彼らはこれまでうやむやにされてきた、神父による児童への性的虐待の真相について調査を開始する。カトリック教徒が多いボストンでは彼らの行為はタブーだったが…。



2016年アカデミー賞で、作品賞と脚本賞のダブル受賞を達成した"スポットライト~世紀のスクープ~"の試写会に行ってきました。

"教会"という、キリスト教徒の多いアメリカでは、最も大きいであろうという組織に立ち向かった"The Boston Globe"という新聞社と、熱きジャーナリストたちの話です。カトリック教会史上最大のスキャンダルとなった、多数の神父による児童への性的虐待、そしてそれを教会全体でもみ消したという事実。それを熱心な取材と、長い期間をかけた調査で、全世界に知らしめた、衝撃の実話が元となっています。

アカデミー賞のこともあり、大きな期待を胸に見に行ったんですが、期待以上でした。2時間以上の上映時間の中、一時たりとも頭を休める時間はなく、常にフル回転で追いかけていかねばなりませんでした。そしてそれが、実際に報道の現場にいるような緊迫感を生み、深く引き込まれました。

しかし、それと同時に少しスピード感に欠けるところがあり、悶々とする場面もありました。それもそのはず、見終わった後で友達があるWebページを教えてくれたんですが、それによるとこの作品、ほとんどすべて実話に沿っているんです(これですよ、ありがとうたまり!) この、事実だけを忠実に再現し、無駄なシーンや映画らしい過度な演出を加えないことにより、より現実感を感じることができます。そして、実際に報道の現場とは、地道な努力と絶対に諦めないジャーナリストたちの熱意から成り立っている、と教えられているようでした。そのゆっくりな進み方と同時に感じる緊迫感、これはこの映画の再現度でしか生み出せないものでしょう。



宗教が絡む作品を見ると、毎回思うのが宗教観についてです。典型的な日本人で、海外に行って現地の人に"宗教は何を信じてるの?"って聞かれるとどもる私には、正直理解できないことが多くありました。

神父たちは、貧しい家庭であったり身内に不幸にあった子供たちを選んで、相談に乗るという名目で近づき、性的虐待をしていると報道されました。貧しい家庭の子たちにとって、神父に気にかけてもらえるというのは何よりの喜びであり、親たちにとってもそれは同じであるという認識。そして、被害者家族に裁判を起こさないように圧力をかける信者たち、裁判所も弁護士も巻き込んで証拠を隠蔽する教会、こういう考え方と体制が根底にあることで、神父たちは容易に犯行に及ぶことができ、教会は容易に揉消すことができたのです。

でも、被害はアメリカだけでなく全世界に広がっていたのに、なぜ今まで誰も批判することをせず、世間の目にも触れなかったのか?なぜ、人々は子供たちの心の傷より信仰を尊重したのか?

きっとキリスト教徒じゃない私には、信仰や神をそこまで大切にする気持ちは一生理解できないのかもしれないです。でも、それだからと言って目をつぶってていい問題ではありません。理解できないから知らなくていいのではなく、理解できなくても知る必要があるという気持ちを持って、映画館に足を運んでみてください。




noe







グラスホッパー

監督:瀧本智行

原作:"グラスホッパー" by 伊坂幸太郎

出演:生田斗真, 浅野忠信, 山田涼介, 麻生久美子, 波瑠, 菜々緒, 吉岡秀隆…

あらすじ:恋人を殺害した犯人への復讐を誓った鈴木(生田斗真)は、教職を辞め裏社会の組織に潜入しその機会をうかがっていた。絶好の機会が訪れた矢先、押し屋と呼ばれる殺し屋の仕業で犯人が目前であっけなく死んでしまう。正体を探るため鈴木が押し屋の後を追う一方、特殊な力で標的を自殺に追い込む殺し屋・鯨(浅野忠信)は、ある任務を終えたとき、殺人現場を目撃し…。



ずーっと昔に、山田涼介くん演じる蝉が主人公の漫画"Waltz"を読んだことがあって、公開前から気になっていた映画です。映画公開前には、原作も読んで準備万端にしてたんですが留学がかぶっちゃって… 今日やっと見ることができました。

原作を読んだ時は、現実と非現実の間のような雰囲気が不思議でした。"殺し屋"や"裏社会"って、私たちの生活に近そうで遠いというか、きっとあるんだろうけど目にする機会はない、非現実的な世界ですよね。そこに"グラスホッパー"は、鯨や蝉など殺し屋たちの設定やバックグラウンドがしっかりしていて、彼らの人間的な部分を感じることができるんです。心の葛藤や罪悪感、殺し屋も人間なんだなって少し近づけるような、現実的な部分も持ってて、そこが魅力に感じました。ゆーてもこれ殺し屋だいすきすぎて、主人公鈴木の話はないんかいって話なんですけど読んだらそーなるって!

映画も、その現実的であり幻想的な雰囲気を上手に映像化していて、引き込まれました。私"古畑中学生"を見たときから山田涼介くんの演技すごい好きなんですけど(Hey!Say!JUMP世代だから贔屓目ってわけじゃないヨー)、蝉の山田くんが特に良かったです。蝉って、相棒であり上司の岩西に対しては、子供らしい言葉や行動を見せるんだけど、人を殺ことに対する罪悪感や後悔が無くて”仕事だから”って誰でも殺せる、そんなキャラクターなんです。山田くんはそんな蝉の、殺し屋な部分と子供な部分の混ぜ方がとても上手でした!人を殺してる時の残忍で楽しんでるように見えて心の底で何を考えてるかわかんない感じ、好きです。そしてさすがにジャニーズ、どんなシーンでも顔が綺麗!😂

そんな蝉と、自殺屋の鯨(浅野忠信)が戦うシーンは本当に一見の価値ありです。むしろこのシーンを見るためだけに映画見てもいい。アクションも迫力があって、蝉が耳を切るシーンなんて圧巻。ここはアクション好きな人も十分楽しめますよ!(蝉の最初の殺しのシーンはさ、ちょっと蝉の動き早くていいし敵の人グイグイ来てもよくない?って思っちゃった。)



原作ファンとして、ちょっとなんでーと思ったのは終わり方です。原作だと、途中に元カウンセラーのホームレスが鯨に言う、
「兆候はあるんですよ、幻覚のしるしは。例えば、街で立っている時に、目の前の信号の点滅がちっとも止まなかったり、歩いても歩いても階段が終わらなかったり。駅にいる時も、通過する列車がいつまで経っても通り過ぎない、とか、この列車ずいぶん長いなあ、なんて思ったら、まずい兆候ですよ。そういうのは全部、幻覚の証拠です。信号や列車は、幻覚のきっかけになりやすいんです。信号はたいがい見始めの契機で、列車は目覚めの合図だったりします」
という台詞があるんです。そして最初に戻ると、鈴木の心の中の台詞、
「茫然とした気分で、フロントガラスを眺めた。交差点の歩行者信号の青色が、点滅をはじめる。その点滅がゆっくりに見える。いくら待っても、赤にならない。この信号いつまで点滅しているんだ。」
があるんです。そして、鈴木の最後の心の中の台詞、

「列車が通り抜けていくのを、鈴木はじっと眺めながら、『それにしてもこの列車、長くないか』と、亡き妻に向かってこっそりと言う。回送電車は、まだ通過している。」
これで、読者は”え?これって結局鈴木の幻覚だったかもしれないの?”って思うのが原作の”オチ”みたいなものだと私は思います。わかりやすい夢オチじゃなくて、読者に考えさせるようなオチが私はとても面白かったんですけど、映画は無かったですね😭 それがちょっと残念だったかな、と。でも原作のオチを知った上で映画を見たら、また違う楽しみ方ができるんじゃないかなってことで原作も読んで映画も見ることを勧めます😉




noe

Henry Cavill ヘンリー・カヴィル

生年月日:1983年5月5日(32歳)

出身地:チャンネル諸島・ジャージー

主な作品:『バットマン vs スーパーマン ジャスティスの誕生』『マン・オブ・スティール』『コードネームU.N.C.L.E』『THE TUDORS〜背徳の王冠〜』

生い立ち:5人兄弟の4男として、イギリスの王室属領のジャージー、チャンネル諸島に生まれる。母親のマリアンは銀行秘書、父親のコリンは株式仲買人。

キャリア:2001年公開の映画『Laguna』で映画デビュー。翌年には、ケヴィン・レイノルドの『The Count of Monte Cristo』のリメイク、BBCの『リンリー警部 捜査ファイル』などに出演。2004年公開の『スーパーマン・リターンズ』にキャスティングされていたが、監督が変わったことによりブランドン・ルースに役をとられる。しかし2011年公開の『マン・オブ・スティール』では見事スーパーマンの役を手に入れ、2016年公開の『バットマン vs スーパーマン ジャスティスの誕生』でも同役を演じる。



くうぅぅぅーかっこいい!2013年にはGLAMOUR誌の"最もセクシーな男性"の1位に選ばれ、Empire誌の"2013年の映画で最もセクシーだった男性"の3位(ちなみに1位はベネディクト・カンバーバッチ…ってことでこのランキングの信ぴょう性が疑われるけどさ!)にも選ばれたこの男性… ヘンリー・カヴィル…

最初に見たのは『コードネームU.N.C.L.E』なんです遅いんですまた!正直この映画見たときも、あれ…この人『マジック・マイク』出てたぞ…とか思ってました。(マット・ボマーと間違えてた😞) でも、見始めるとその深みのあるセクシーな声に惚れちゃって…  容姿端麗なのは、もちろん写真見てわかると思いますが、激しいアクションもこなすその筋肉に女子は目がいかないわけないですよね。

『コードネームU.N.C.L.E』は60年代のドラマのリメイクで、日本でも当時絶大な人気を誇ったシリーズです。ヘンリーの演じるCIAエージェントのナポレオン・ソロと、アーミー・ハマー演じるKGBエージェントのイリヤ・クリヤキンのスパイコンビが悪と立ち向かう!シリアスなスパイ映画でありながらも、コミカルなシーンも含まれていて、セリフもクスッと笑えるようなものが多く見やすいスパイ映画です。お気に入りなのでまたレビュー書きますね😉



イケメン俳優についてみなさんが知りたいのは、結婚しているどうかでしょう… ヘンリーは2016年春現在は、独身です!やったー!😂

2011年には、馬術競技選手のエレン・ウィテカーと婚約を発表しましたが、2012年8月破局が報じられています。そのあとも『ビッグバン・セオリー』のケイリー・クオコや、あのパリス・ヒルトンなどとの交際報道もあってモテ男ぶりがわかりますね!ちなみに今は、イギリスのクラブで出会った19歳の女子大生、タラ・キングとの交際を公表し、物議を醸しています。でもELLE誌のインタビューで、

"みんな年齢なんてただの数字だって言うけど、本当にそうだし、人の成熟度を表しているとも思うんだ。でもその場合、彼女は素晴らしいよ。初めて彼女に会った時、僕は本当に緊張していたんだ。どうにかしていい印象を残そうと、'せっかくのチャンスを台無しにするなよ'って心の中で叫んでいたよ。"

なーんて全力の惚気をぶちかましています。周りの意見なんて関係ないって感じで、いい男ですね、ヘンリー😏


『バットマン vs スーパーマン ジャスティスの誕生』の公開まで一週間を切って、テレビCM流れまくっていますね。公開日の25日には、金曜ロードで『マン・オブ・スティール』も放送します!そんなヘンリーのことが少しでもわかってもらえたら嬉しいです😍




noe


The Riot Club

監督:Lone Scherfig

原作:"Posh" by Laura Wade

出演:Sam Claflin, Max Irons, Douglas Booth, Jessica Brown Findla, Holliday Grainger, Freddie Fox...

あらすじ:オックスフォード大学に入学したMiles(Max Irons)とAlistair(Sam Claflin)は、大学に存在する、特権階級の生徒のみが入ることを許される"The Riot Club"の新規メンバーに推薦される。過酷な試験をすべて合格し、晴れてメンバーになった2人は町のはずれのレストランで行われるクラブ伝統のディナーに新メンバーとして初参加する。初めは普通のディナーだったが、クラブのメンバーの行動はだんだんエスカレートしていき…



イギリス、オックスフォードは何年か前に行ったことがあるのですが、あの独特な雰囲気は今でも忘れません。自信と誇りに満ち溢れ、昔から変わらずにその威厳を保ち続けるオックスフォード。この映画は、そこにある英語圏最古の名門大学、オックスフォード大学の"The Riot CLub"という特急階級の生徒のみで結成されたディナークラブの話です。

正直な感想は、とても胸糞悪い映画です。"イギリス人男性は紳士で真面目"って日本人のステレオタイプを全部打ち崩していくんじゃないかってほどの、破天荒なおぼっちゃん軍団が、金と権力にものを言わせてやりたい放題なんて映画、"胸糞悪い"としか形容できません。でも、私この映画が嫌いな訳じゃないですよ嫌いだったらここに書きません😌

公開後にこの映画、"イギリスの特急階級を批判している"と話題になりました。Riot Clubは、実際にオックスフォード大学に実在するBurlingdon Clubをモデルにしてると言われていて、そこには現英首相David Cemeron他政財界の大物が多数在籍していたとも言われています。それなのに見終わった人の大半が、"なんだあの狂った金持ちぼっちゃんたちは!"なんて感想なら批判と取られても仕方ないですね、実際にそうだろうし。でも今の政界の人々がどこで学び、どこで育ってきたかというと、実際はこういう世界なんだということを過激に伝えている内容です。(本当かどうかは別として… 批判している!って怒ってる人がいるのを思うと本当かと思っちゃうけどね。)

"女性差別"、"階級差別"、"人種差別"、もう人間の腐ってるところ全部持ってるんじゃないかってくらい最低なRiot Clubのメンバーたち。でも、店の中流階級の客たちの彼らに対する扱いは違います。彼らが破壊することになるパブの店主は"オックスフォード大学のおぼっちゃまたちが来る!"ってウキウキで店内を装飾したり、店の他のお客さんたちは彼らが店に入ると静まり返ったり、彼らが"神よ女王を護り賜え"を歌い出したら一緒に歌うんです。彼らが店を壊してうるさくし始めても、彼らに直接怒りに行く人はおらず、店員に文句を言うだけ。そこからも、"特権階級のおぼっちゃまを甘やかす中流階級の人々がいるから、この階級制度は無くならない"という批判も見てとれます。作中で、個室を破壊しているメンバーたちを止めに来たパブの店主に、Alistairが札束を出して言う、"君は本当は僕たちが大好きで、僕たちみたいになりたいんだろう。"というセリフが多くを物語っていますね。

だから、この映画を見て"胸糞悪い"と思うのは、原作者の思惑通りなんじゃないでしょうか。伝統を重んじる国、イギリス。でもこの厳しい階級制度のせいで、息苦しい思いをしている人がいて、このクラブにいるような人たちが国を仕切っている(のかもしれない…😏?)ということが、この映画を通してより多くの人の心に響くといいですね。

…HugoがMilesをクラブに誘った理由が、彼に興味があったからなんですよね、恋愛対象として。Milesの彼女けなすし、メンバーの乱行に怒って部屋を出てった時も真っ先に止めに入ったし。(でもそれでMilesに"こんなことしても君のものにはならないし、僕はストレートだ。"って拒絶されるんだけど、Hugoかわいそうでもう泣きそう…) ここもうちょっと注目したらさ腐女子がたくさんの日本で人気も出たんじゃないかな~ ってまたもやDVDスルーすらされない映画のレビューを書いた後悔から文句言ってみる😏





noe

The Normal Heart

監督・製作 Ryan Murphy

原作者 Larry Kramer

出演 Mark Ruffalo, Matt Bomer, Julia Roberts, Jim Parsons, Taylor Kitsch, Jonathan Groff, Finn Wittrock...

あらすじ:1981年、ニューヨークに住むゲイたちの中で不思議な病(後のエイズ)が流行し始める。世間では当初、"ゲイにだけ発症するガン(Gay Cancer)"と噂になり始め、"ゲイ同士の性行為によって感染する不治の病"から、"患者に接触するだけで感染する"と噂は一人歩きする。その偏見と誤った認識から、患者たちは病院に行っても診察を拒否される。何かがおかしいと感じたNed(Mark Ruffalo)は、感染者を数多く診察しているというEmma(Julia Roberts)のところに話を聞きに行く。彼女によれば感染は拡大しており、Nedは何かをしなくてはと、ゲイ・コミュニティーの友人たちとGay Men's Health Crisis (GMHC)という団体を立ち上げ、市や政府に病気への理解と支援を求めた。しかし、偏見と差別により、市も政府も見て見ぬ振りで、活動はうまく行かない。GMHCの中でも分裂が起こり、彼らの恋人にも感染者が出てくる…



この映画は、原作者でありその時代を実際に生きたLarry Kramerの描く自伝的映画であり、上質な恋愛映画です。

今でこそHIVは有名な病気で、誰だって名前は聞いたことあると思います。しかし、この映画の舞台となる1981~1984年は違いました。しかも"ゲイ同士の性行為により発症し、触ったら感染する"なんて噂が流れてしまったものだから、人々のHIV患者に対する扱いは非常に辛辣なものでした。HIV患者が病院で死亡しても、医者が臨床試験を拒否し死亡証明書が発行されず、そのせいで患者はビニール袋に入れられてしまい粗大ごみとして捨てられる、そんなこともあるのです。チップを払ってそれを止め、遺体を必死に運ぼうとする恋人と母親の姿には、涙をこらえることができませんでした。

これは嘘のような、本当の話です。ほんの30年ちょっと前に、偏見と差別と誤った認識により起こった悲劇なのです。Larryがこの小説を執筆したのは、そこから後世の人々に悲劇を繰り返さないようにしてほしかったのではないでしょうか。今でも偏見や差別なんて日常茶飯事で、私たちが生きている中で特に気に留めず、黙認してしまっている部分もあります。でも、そんなことがあったからこの悲劇が生まれたことを、この作品を通してLarryは思い出してほしかったのかもしれません。

"上質な恋愛映画"と形容したのは、NedとFelixの存在です。主人公であるNed(Mark Raffalo)は、この状況に耐えられず行動を起こしますが、その中で出会い恋人になったFelix(Matt Bomer)もまた、HIVに感染してしまいます。愛する人が目の前で弱っていき、自分も感染している、もしくはこれからする恐れがある、そんな恐怖の中でも、懸命にFelixを看病し愛し続けるNedの愛は、真実の愛そのものでした。

Mark RaffaloとMatt Bomerは、この2人の演技があってこその映画、と言っても過言ではないほどの印象を残しています。Mark Raffaloの、感情を爆発させ、その直後に"君と離れたくないんだ…"と泣くシーンは、きっと何も考えられずただ彼の演技に引き込まれてしまうでしょう。Matt Bomerは衰弱していくFelixを演じるため、実際に14キロも体重を落として撮影に臨みました。絶食によって作り上げられはその体は、病気が進行し、衰弱してやせ細ったFelixの身体で、リアルで目を覆いたくなるほどでした。

この映画、2014年にアメリカで放送されたテレビ映画なんですが、放送前からとても注目を浴びていました。Mark RaffaloやJulia Robertsなどの豪華な俳優陣に加え、監督のRyan Murphyを始め、Matt Bomer、Jonathan Groff、Jim Personsなどゲイとカミングアウトしている俳優が多く出演しているのです。彼らのリアルな演技は好評で、Matt Bomerはゴールデングローブ賞で助演男優賞を受賞しています。Mattは受賞スピーチで、"私たちが失った世代と私たちがずっとこの病気(HIV)で失う人々に、あなた達を愛していると伝えたい。私たちはあなたたちを忘れない。"とHIV患者たちにメッセージを送りました。

HIVは世界中で今でも感染者は5000万人いると言われ、日本では最近"先進国で唯一感染者が増加している"と話題になっています。彼らの必死の努力おかげで、今では薬で進行を妨げ、死亡することはなくなるまで医学は進歩しています。しかし病気は病気、エイズへの理解を深め、その歴史と今の医学のために頑張った男たちの勇姿を見るためにも、映画どうぞ見てください😊




noe


今回紹介するのは、イギリスドラマの"Skins"です。

ティーンドラマであるにも関わらず、恋愛や仲間との絆だけでなく、摂食障害や同性愛など社会的な問題も積極的に描いていることから注目を浴び、イギリスだけでなく世界中で人気があります。しかしドラッグやパーティー、セックスなども惜しみなく出てくるのでR18と成っています。18歳以下は見ちゃダメだよ😏 2007年から2013年にかけて放送され、2シリーズごとにキャストが総入れ替えする設定で、3世代分が今まで放送されました。エピソードごとにメインのキャラが入れ替わる仕組みで、エピソードの名前はそのメインキャラの名前になります。だからキャラクター全員の過去や性格などがしっかりしていて、見応えもあり面白いです。

世代ごとに登場人物が変わるので、ここからは世代ごとに紹介します。


First Generation

First Generationからメインキャラクターの8人です。最初のシリーズとなるこの世代は、写真下で手を広げているTonyが主役です。この世代では特に"友情"がメインテーマだと思いました。"性別を超えた友情"、"決して崩れない友情"、"宗教観を超えた友情"など… 主役のTonyはこの後書くように、友達を常に見下して、"友達"というよりも"取り巻き"のように考えるような性格です。そのTonyが多くの経験を通して、どう変わっていくのかも、この世代の魅力です。順番はTony、そして左上のMichelleから順に右へと紹介します。


Tony (Nicholas Hoult):グループの中心人物。イケメンで頭も良く愛想もいいため、周りには女性が多いが、一応Michelleと付き合っているし彼女を愛してもいる。感情をあまり表に出すことがないため、誤解されることも多い。

Michelle (April Pearson):Tonyの彼女で、自由奔放なTonyに振り回されながらも、彼を愛し続けようとする。セクシーで強い女性に見えるが、弱い部分もあり、寂しさに負けてしまうことも…。

Chris Miles (Joe Dempsie):パーティー大好きで基本的には遊び人だが、本気で愛する女性ができた時には純粋に心の底から彼女だけを愛するいい人。

Maxxie Oliver (Mitch Hewer):ダンサーで演技もして歌も歌ってでゲイ。友達を大切にし、ピンチの時は危険を顧みず助けに行く、性格イケメンなゲイ。Anwarは親友。

Anwar Kharral (Dev Patel):まさに"愛すべきバカ"なイスラム教徒。といっても、酒も飲んでクスリもやって親友はゲイのMaxxie。シリーズの途中で、そんな彼にも変化が訪れるのですが、涙なしでは見れません。

Jal Fazer (Larissa Wilson):グループの中では1番常識人な、クラリネット奏者。父親は有名なヒップホップ歌手で、父親には愛されていないと思い孤独な思いをしている。

Sid Jenkins (Mike Bailey):顔も勉強も全部イマイチで、しかも親友は完璧人間Tonyということで、多少の妬みは感じているが基本的には彼に優しく、言うことも聞いてあげる。Michelleに長いこと片思いしている。

Cassie Ainsworth (Hannah Murray):拒食症でリハビリ施設の経験もある。メンヘラ気味でちょっとおかしい。ファッションはファンシーで、少し日本人の女の子みたいな時もある。

Second Generation

Second Generationのメインキャラクターはこの9人です。主役は右から4番目のEffyで、First Generationの主役Tonyの妹です。この世代では、"恋愛"がメインテーマだと思います。Effyを中心に繰り広げられる愛憎劇はもう… 本当に高校生?って言いたくなるような、子供っぽさもありますが大人の恋愛を見ているようでした。特にEffyというキャラクターがミステリアスで、人を惹きつける魅力に溢れており、本当に不思議なんです。彼女を見るためだけに見てみてもいいくらいです。左から順番に紹介していきます。


Naomi Campbell (Lily Loveless):責任感が強く自立した、かっこいい女性。チャラ男にもビッチに物怖じせずに立ち向かう。Emilyからの愛に戸惑いつつも、受けれようとする。

Emily Fitch (Kathryn Prescott):Kateとは一卵双生児の双子。Kateに比べると引っ込み思案で、パーティーより家でお菓子作り派。Naomiに恋するEmilyはとても可愛い。

Thomas Tomone (Merveille Lukeba):コンゴからの移民で、優しく正直で信心深い少年。イギリスの生活に戸惑いつつも、グループの助けを借りて成長していく。

JJ Jones (Ollie Barbieri):高機能自閉症の心優しい少年。多くの薬を処方しているが、たまにパニックを起こす時もありFreddieとCookに助けてもらってきらこともあり、2人が大好き。

Katie Fitch (Megan Prescott):Emilyとは一卵双生児の双子。典型的なビッチで彼女も自覚している。Emilyを大切に思うばかりに彼女がレズビアンだということを認められずにいる。

Effy Stonem (Kaya Scodelario):美人で頭が良く、どこか掴みきれないところが多くの男性を惹きつける。ミステリアスで誰にも弱みや本音を見せない。後半ではその彼女が恋によりだんだん弱くなっていく。

Freddie McClair (Luke Pasqualino):面倒見が良く純粋で誠実。だからクレイジーなCookのことを理解できない部分も出てくる。Effyに一目惚れして、自由な彼女に戸惑いながらも、関係を深めていく。

James Cook (Jack O'Connell):パーティー、ドラッグ、アルコール、セックス大好きのクレイジーな自由人。手のつけられない問題児だが、情に厚い部分のあるので憎めないキャラ。

Pandora Moon (Lisa Backwell):"私能無しなの。"と自己紹介するほど、ど天然で精神年齢小学生だが、心優しく素直。Effyが唯一心を許し、弱音も吐ける女友達。ニックネームはパンダ。


Third Generation

Third Generationのメインキャラクターはこの8人です。後半にAlexというゲイの少年が出てくるのですがこの写真にはいないです… 主役は写真真ん中のショートカットの女の子、Frankyです。彼女がOxfordからBristolに引っ越してくるところから始まります。今までとは違い、スクールカーストがしっかり表されていて、少しアメリカンドラマの雰囲気を感じるので評判が良くない部分もありましたが、そこはSkinsです。予想を裏切ってくるので楽しめます。左下から順に紹介していきます。


Matty Levan (Sebastian de Souza):Nickの兄。Episode1では、Frankyに"君は美しい。"とだけ言って去るなどミステリアスな雰囲気。自由で場所にはとらわれないが、女性を愛すると一途。

Alo Creevey (Will Merrick):農家の1人息子。能無しでバカっぽく見えるが、面倒見が良くしっかり者。Richの親友。彼が間違うとちゃんと叱ってくれるいい奴。

Liv Malone (Laya Lewis):パーティー大好きなプレイガール。自由奔放で男関係もゆるい。フレンドリーで明るいが、家族や友達の問題で悩むことも多い。

Franky Fitzgerald (Dakota Blue Richards):少し変わっているが心優しい少女。前の学校ではいじめられていて、今回の学校でも最初Miniたちのグループに目をつけられる。養子でゲイの両親に引き取られる。

Rich Hardbeck (Alexander Arnold):ヘビメタ大好きで、自信には溢れているけどコミュ障。女性と話すのが苦手で、Graceに手伝ってもらうのがきっかけで彼女と付き合うようになる。

Grace Violet Blood (Jessica Sula):真面目で、バレエや演劇をたしなむお嬢様。物語が大好きで、真実の愛を信じる夢見る少女だが、同時に演技で自分の本当の感情を隠すような面もある。

Mini McGuinness (Freya Mavor):イギリス版バービーで、スクールカースト最上階のビッチ。自信にあふれた態度とは裏腹に、母親のせいで恋愛に奥手な部分もある。

Nick Levan (Sean Teale):

学校によくいるモテ男で、Miniの彼氏。ラグビー部のキャプテンで情に厚く、性格もよく完璧だが、Livと浮気してしまうなど違った側面もある。


どうでしょう?これだけ内容が深くて、心動かされるドラマは今まで見たことないし、これからも出てくることはないでしょう。それだけ印象的でリアルな物語と、濃いキャラクターたちにハマること間違いないです!

ここまで紹介してきましたが、やっぱり見てもらうのが1番😊 英語がわかる人には、You…ゴホンゴホン(笑)という手がありますが、やっぱり日本語字幕つきでしっかり理解したいという方には、今ならNetflixで全シリーズ見ることができますよ!内容が内容なだけに、テレビでは放送してもらえないと思っていましたが、Netflixさまさまですね。ありがとうございます😂



noe