グラスホッパー
グラスホッパー
監督:瀧本智行
原作:"グラスホッパー" by 伊坂幸太郎
出演:生田斗真, 浅野忠信, 山田涼介, 麻生久美子, 波瑠, 菜々緒, 吉岡秀隆…
あらすじ:恋人を殺害した犯人への復讐を誓った鈴木(生田斗真)は、教職を辞め裏社会の組織に潜入しその機会をうかがっていた。絶好の機会が訪れた矢先、押し屋と呼ばれる殺し屋の仕業で犯人が目前であっけなく死んでしまう。正体を探るため鈴木が押し屋の後を追う一方、特殊な力で標的を自殺に追い込む殺し屋・鯨(浅野忠信)は、ある任務を終えたとき、殺人現場を目撃し…。
ずーっと昔に、山田涼介くん演じる蝉が主人公の漫画"Waltz"を読んだことがあって、公開前から気になっていた映画です。映画公開前には、原作も読んで準備万端にしてたんですが留学がかぶっちゃって… 今日やっと見ることができました。
原作を読んだ時は、現実と非現実の間のような雰囲気が不思議でした。"殺し屋"や"裏社会"って、私たちの生活に近そうで遠いというか、きっとあるんだろうけど目にする機会はない、非現実的な世界ですよね。そこに"グラスホッパー"は、鯨や蝉など殺し屋たちの設定やバックグラウンドがしっかりしていて、彼らの人間的な部分を感じることができるんです。心の葛藤や罪悪感、殺し屋も人間なんだなって少し近づけるような、現実的な部分も持ってて、そこが魅力に感じました。ゆーてもこれ殺し屋だいすきすぎて、主人公鈴木の話はないんかいって話なんですけど読んだらそーなるって!
映画も、その現実的であり幻想的な雰囲気を上手に映像化していて、引き込まれました。私"古畑中学生"を見たときから山田涼介くんの演技すごい好きなんですけど(Hey!Say!JUMP世代だから贔屓目ってわけじゃないヨー)、蝉の山田くんが特に良かったです。蝉って、相棒であり上司の岩西に対しては、子供らしい言葉や行動を見せるんだけど、人を殺ことに対する罪悪感や後悔が無くて”仕事だから”って誰でも殺せる、そんなキャラクターなんです。山田くんはそんな蝉の、殺し屋な部分と子供な部分の混ぜ方がとても上手でした!人を殺してる時の残忍で楽しんでるように見えて心の底で何を考えてるかわかんない感じ、好きです。そしてさすがにジャニーズ、どんなシーンでも顔が綺麗!😂
そんな蝉と、自殺屋の鯨(浅野忠信)が戦うシーンは本当に一見の価値ありです。むしろこのシーンを見るためだけに映画見てもいい。アクションも迫力があって、蝉が耳を切るシーンなんて圧巻。ここはアクション好きな人も十分楽しめますよ!(蝉の最初の殺しのシーンはさ、ちょっと蝉の動き早くていいし敵の人グイグイ来てもよくない?って思っちゃった。)
「兆候はあるんですよ、幻覚のしるしは。例えば、街で立っている時に、目の前の信号の点滅がちっとも止まなかったり、歩いても歩いても階段が終わらなかったり。駅にいる時も、通過する列車がいつまで経っても通り過ぎない、とか、この列車ずいぶん長いなあ、なんて思ったら、まずい兆候ですよ。そういうのは全部、幻覚の証拠です。信号や列車は、幻覚のきっかけになりやすいんです。信号はたいがい見始めの契機で、列車は目覚めの合図だったりします」
「茫然とした気分で、フロントガラスを眺めた。交差点の歩行者信号の青色が、点滅をはじめる。その点滅がゆっくりに見える。いくら待っても、赤にならない。この信号いつまで点滅しているんだ。」
「列車が通り抜けていくのを、鈴木はじっと眺めながら、『それにしてもこの列車、長くないか』と、亡き妻に向かってこっそりと言う。回送電車は、まだ通過している。」
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